1980年代にミュージカル女優として輝かしい成功を収め、1990年代以降はソロ歌手として 活動しているサラ・ブライトマン(Sarah Brightman, 1960年~)。このCDは1988年にベンジャミン・ブリテンが編曲した民謡曲集を録音したものだ。クラシック・オンリーのソプラノ歌手ではないので、歌声はクラシッククラシックしていない。どちらかと言えば細身の可憐な声だ。クラシックのソプラノ歌手はもっと深々として豊かな声量があり、歌い方がもってまわっている。どちらが好きかは好みの問題だし、歌う曲によっても合ってる合ってないがあると思う。一時期日本の抒情歌も鮫島由美子が、あまりクラシックっぽくなく歌って好評を博したように、素朴な曲にあまりビブラートを聴かせた歌い方をすると、違和感が大きくなってしまう。そういう意味でもイギリス民謡を歌ったこのCDは、清楚な歌い方が成功した方に入るのではないだろうか。歌詞の内容からも、これらの音楽は「歌曲」というよりも「フォーク・ソング」と言った方がピッタリくる。ピータ一、ポール&マリーやジョーン・バエズ辺りが歌っていそうな感じの歌だ。恋愛に関する歌が多いが、物語風に事の成り行きを語って聞かせる歌が多いのが特徴だろう。
ザ・ツリーズ・ゼイ・グロウ・ソー・ハイ88年の録音を、「timeless」のヒットを受けて97年に再発売したアルバムです。私はサラ・ブライトマン・コレクションを完成させるために購入しましたが、あまり自分の好みではありませんでした。高いソプラノヴォイスはここでも美しく響いていますが、最近のオペラティックな歌い方とも、ミュージカルスターらしい感情のこもった歌い方とも違います。フォーク・・・です。悪くはありませんが、ただ「サラだから」という理由で買うと、がっかりしてしまうかもしれません。10曲目の The Last Rose Of Summer は他のクロスオーヴァー・アーティストが題材にしていたので知っていましたが、この Sarah のバージョンにはあまり感銘を受けませんでした。昔のサラを知りたいのなら、「アンドリュー・ロイド・ウェバー・ソング・ブック」というアルバムをお勧めします。これはオペラのクロスオーヴァーではなく、ALWのミュージカルからの佳曲をサラ特有の甘い声で歌い上げる作品です。ピエ・イエスは、このアルバムに収められているボーイソプラノとのテイクがピカ一です。楽しめると思います。
1980年代にミュージカル女優として輝かしい成功を収め、1990年代以降はソロ歌手として 活動しているサラ・ブライトマン(Sarah Brightman, 1960年~)。このCDは1988年にベンジャミン・ブリテンが編曲した民謡曲集を録音したものだ。
クラシック・オンリーのソプラノ歌手ではないので、歌声はクラシッククラシックしていない。どちらかと言えば細身の可憐な声だ。クラシックのソプラノ歌手はもっと深々として豊かな声量があり、歌い方がもってまわっている。
どちらが好きかは好みの問題だし、歌う曲によっても合ってる合ってないがあると思う。一時期日本の抒情歌も鮫島由美子が、あまりクラシックっぽくなく歌って好評を博したように、素朴な曲にあまりビブラートを聴かせた歌い方をすると、違和感が大きくなってしまう。そういう意味でもイギリス民謡を歌ったこのCDは、清楚な歌い方が成功した方に入るのではないだろうか。
歌詞の内容からも、これらの音楽は「歌曲」というよりも「フォーク・ソング」と言った方がピッタリくる。ピータ一、ポール&マリーやジョーン・バエズ辺りが歌っていそうな感じの歌だ。恋愛に関する歌が多いが、物語風に事の成り行きを語って聞かせる歌が多いのが特徴だろう。
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