凸凹コンビの私立探偵、クール&ラム・シリーズの第2作。身元を明かさない依頼人から、理由も明かされず、雲をつかむような人捜しを依頼される。だが、調べていくうちに、背後には政治的な一大事がからんでいる事が判明する…という話。そこそこ楽しめるが、印象に残るものがない。ガードナーは基本的に政治が好きなのだろう。ペリー・メイスン・シリーズでは徹底して政治色を排しているが、本シリーズや検事セルビイ・シリーズ、または非シリーズ物の「これは殺人だ」や「忘れられた殺人」では、政治的なトピックがかなり取り上げられている。なお、A.A.フェアはE.S.ガードナーの別名義である、念のため。ところで、本シリーズはなぜ、ラム君の一人称描写なのだろう? ラム君の小柄でパッとしない外見と、頭も切れればガッツもある内実とのギャップのおもしろさは、三人称描写の方が際立つと思うのだが。
ラム君、奮闘す (ハヤカワ・ミステリ文庫 4-2)凸凹コンビの私立探偵、クール&ラム・シリーズの第2作。身元を明かさない依頼人から、理由も明かされず、雲をつかむような人捜しを依頼される。だが、調べていくうちに、背後には政治的な一大事がからんでいる事が判明する…という話。そこそこ楽しめるが、印象に残るものがない。
ガードナーは基本的に政治が好きなのだろう。ペリー・メイスン・シリーズでは徹底して政治色を排しているが、本シリーズや検事セルビイ・シリーズ、または非シリーズ物の「これは殺人だ」や「忘れられた殺人」では、政治的なトピックがかなり取り上げられている。なお、A.A.フェアはE.S.ガードナーの別名義である、念のため。
ところで、本シリーズはなぜ、ラム君の一人称描写なのだろう? ラム君の小柄でパッとしない外見と、頭も切れればガッツもある内実とのギャップのおもしろさは、三人称描写の方が際立つと思うのだが。
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